恵まれた環境

 今日は、こちら埼玉県川越市郊外の老人ホーム、ケアハウス主の園での生活をお報せいたします。入居申込書を出してから四年程過ぎてやっと順番がやって来て入った部屋は、内装がすっかり新しくなって誠に快適な六畳、八畳、そして台所、浴室、トイレがついていました。

 人生の晩年に神様が用意して下さったのだと信じて感謝しながら数少ない荷物を収めました。

 環境は那珂湊より更に一層自然の残っている田畑を前にして建てられている施設で、近隣の人は夜の明かりを眺めて竜宮城と呼んでいるそうです。

 此処はクリスチャン達の祈りと支援によって始められた老人ホームであり、キリスト教主義をとっており、毎朝講師が変わる三十分の礼拝は私達クリスチャンにとって又とない至福のときとなっています。一方、施設長は未信の入居者への細かい配慮を心がけていることが入居して初めてわかりました。

 食事は簡素ながら栄養配分が考えられているので、長年野菜不足の一人生活を送ってきた私などはすっかり体調が整ったことを喜んでいます。

 沢山のクラブ活動の中で、私は書道、聖書輪読、簡単な体操のクラブに入りましたが、男性のいない女性コーラス部から声がかかって、無理矢理、元牧師の四名が入会させられ、バスをやれということで出せない低音で苦しんでいます。

こちらは年四~五回は人前での発表で恥をかいていますが、一方、男性の声が入って重厚になったなどとおだてられて本当かなといい気にもなっています。他のクラブ活動などについてはおいおいお報せします。(依田名誉牧師)