MEBIGセミナ- ②

私をあわれむ主よ」           MEBIG

私をあわれむ主よ 今 御声を聞かせて

私を恵む主よ    今 御前に出させて

あなたの十字架の愛で 御前にひきよせ

あなたの御手の中に 私をささげる

心から ほめたたえる 主の愛を今 受ける

ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ

ほめたたえる

 

 

マルコの福音書11:1~10

 イエス様がエルサレムに入城された箇所であります。中心聖句は2節「それをほどいてひいてきなさい」です。ろばは馬に比べるとあまり格好が良くないし、また頑固な動物だと言われています。しかし聖書では、ろばは非常に重要な動物です。荷物の運搬、人が乗るため、農業にも用いられ、たくましい動物として描かれています。ろばはアブラハムがモリヤの山にイサクを連れて行った時、荷物を運びました。ヤコブは死に際し、イッサカルを「たくましいろば」と表現し、預言者バラムに向かってろばが主の御心を語ったという記事もあります。神様の御手の中で、神様の栄光を現す動物、それがろばなのです。このろばと、お友だちは似ていると思います。お友だちを通して、私たちは純真さ、素直さ、謙遜、大胆さ、そして大きな夢を持つことを教えられます。

 しかし、お友だちの現実はこのろばと同じです。つながれているのです。第一に、お友だちは親につながれています。「子どもの権利」という書籍を残し、近代の父と呼ばれたルソ-は1712年、スイスに生まれ、父は時計師、母は彼を出産後死亡しました。10歳の時父は蒸発し、おじさんのところに引き取られ、その後カトリックの神父のところで生活をしていました。ある時、櫛を盗んだ疑いをかけられ、繰り返し虐待をうけ、それは彼の心の深い傷となりました。13歳から16歳まで、乱暴な彫金師の所で働き、嘘をつき、怠ける癖がつきました。彼が52歳の時、一つのことが暴露されました。実は彼は生まれた五人の子どもを、次々に孤児院に預けていたのです。彼は、「こどもを捨てたのではない、置き去りにしただけだ」と言いました。近代はルソ-と共に始まると言われ、こどもの発見という功績を残したルソ-でしたが、その実際は彼が発表したものとは裏腹の、虐待を良しとする生き方でした。そして今、ルソ-のような親が増えています。また、親の自己中心にしばられています。親は三つのことを失いつつあると言われています。第一にやさしさ、第二に厳しさとおそれ、第三に心強さです。第二に、お友だちはこの世につながれています。お金があれば何でもできる、幸せになれるという考え方につながれています。だから、お金を得るためにどんなことでもやるのです。出会い系サイトで被害にあったお友だちの85%は、18歳未満です。また、ゲ-ムや携帯にもつながれています。第三に、お友だちは偶像につながれています。年間500万冊、占いの本が売れています。ある関東の小学生(高学年)を対象に行った調査で、お守りを頼りにしていると答えた小学生は86%、手相を信じる78%、血液型占いを信じる65%、ミサンガをつけている79%でした。神様より大事にするものがあるなら、それは偶像です。

 では、私たちはどうしたらよいでしょうか。「それをほどいて引いてきなさい」。私たちがお友だち伝道をすると、必ず反対が起こります。ろばをほどこうとした時にも、なぜそんなことをするのかと言われました。でも私たちの答えは一つです。イエス様がそう言われたからです。迫害があることは、私たちが主に倣っていることのしるしです。

 ここで一つ不思議なことがあります。なぜイエス様は弟子を用いたのでしょうか。お友だちを連れてくるために、なぜ私たちを用いるのでしょう。それは第一に、主の御言葉に従う恵みを知らせるためです。御言葉が真実だということを、私たちが知るためです。第二に、主のみわざに与る恵みを体験するためです。魂の救いという尊い仕事です。第三に、お友だちと一緒に、神様の恵み、祝福を受けることを経験するためです。このろばは主の役に立ちました。みなさんの教会学校のお友だちも、必ず主のお役に立つ者になります。あるドイツの小学校の校長先生が、生徒に一人ずつお辞儀をしていたそうです。他の先生が理由を聞くと、校長先生はこう答えたそうです。この中から、ドイツを動かす偉大な人が出るかもしれない、だから事前に一人一人のお友だちに敬意を表しているのだ。その学校を卒業したお友だちの一人は、マルチン・ルタ-でした。皆さんの教会のお友だちも、今はそうは見えないかもしれません。でもイエス様はあなたを用いることによって、そのお友だちが神様の栄光を現す者になることを経験させたい、そう思っておられるから、私たちを用いて下さるのです。

 天のお父様、お友だちがつながれています。しばられています。捕らえられています。このままだったら滅んでしまいます。でもイエス様はそれをほどいて連れてきなさいと、語って下さいました。弟子達はイエス様に従って、どれほど嬉しかったでしょう。そしてこのロバの子も、どれほど喜んだでしょうか。主よ、どうぞ私を用いて下さい。お友だちの救いのために使って下さい。どんなに辛いことや悲しいことがあっても、私は信じます。あなたは祝福の神様です。私たちの思い通りではないかもしれない、でもあなたは、いつも一番良いことを用意して下さる方です。御言葉から教えられた恵み、決心、感謝、悔い改めを御前に声を出しておささげしましょう。