中田智之宣教師が来られました

本日の祈祷会に、41年間南米日系人の宣教に携わってこられた中田智之宣教師が来られ、クリスチャンになったきっかけや、今後のビジョンを語って下さいました。

中田師の経歴:

1960年8月3日  主イエス様を救い主と信ずる。

1971年4月29日  横浜から、一家三人半で出発。サンパウロにて、ポルトガル語の学び。

1982年2月    アマゾナス州マナウスにて開拓。

1990年1月    ジョゼフィ-ナ・デ・メロ学校開設。

2003年3月    テング熱で危篤に。ブラジリアへ、サンパウロへ。

2012年1月    リオ・プレト市開拓伝道予定  現在70歳。

祈り:レオ・プレト市開拓。


同市は、サンパウロ市から北西450㎞に位置し、人口約53万人(トルコ人が開いた町)で、日系人は約400家庭。産業は農牧(サトウキビ、牛)。奥地への中継都市となっている。

目標:1)10年間で10~15軒の家庭集会を持つ。

2)リオ・プレト市から100㎞圏内の全日系人家庭にトラクト配布

3)子ども伝道



ヨハネ3:3,6:27

 ヨハネ3:3は、私がイエス様を信じる決心に導かれた言葉です。そして6:27は、私がブラジル宣教に導かれた言葉です。

 私は小学校ではよく遊び、中学ではバレ-ボ-ルをやりました。高校に入ると少し真面目に人生について考えるようになり、良いことをやれば良い人生があるんじゃないかと思って青少年赤十字に入り、週末には養護施設の訪問、献血のキャンペ-ン、公園清掃などのボランティア活動をして、けっこう楽しんでいました。しかし、人生ってどうしてこんなにむなしいのだろうかと、いつも考えていました。ボランティア活動に参加して新聞やテレビに出たり、表彰されたりして周囲からは賞賛されても、私自身はいつもむなしかったのです。それで赤十字の創始者アンリ-・デュナンとか、シュヴァイツァーの本を読むようになり、そこに聖書の言葉が出てくるので、聖書を読めば何とかなると思い、クリスチャンの友だちにHiBAを紹介してもらいました。そこで聞いた聖書の話は、いい話なのですが、神様が天地を創られたとか、人間が地のちりから創られたとか、(イエス様が)水の上を歩いたとか、よみがえったとかいうところでは、いつも反発していました。一年ぐらい毎日聖書を読み、毎週文句を言っていました。

その後、バイブルキャンプに参加しました。60年8月のことです。私は新しく生まれる人生(ヨハネ3:3)がほしいと思い、説教者にイエス様を信じたい人はと尋ねられた時、手を挙げました。その時、喜びとか確信とかはなかったのですが、外へ出て、松林の中で輝いている星を見た時、今まで抑えても抑えきれなかったむなしさがなくなっているのに気がつきました。

大学に入り、夏休みのある祈祷会に羽鳥明先生が来られました。先生が南米で日系人向けに「アンデスの声」という放送を始められ、多くのリスナ-がいることを知りました。しかし手紙が来ても返事を書く人がいない、たまにテ-プが逆に流れても誰も気がつかないという有様で、PBAの尾崎先生がその働きに立ち上がって下さいました。私も以来、南米の日系人のためにという思いを持ちましたが、アマゾン川に落ちたらピラニアの餌食になる、若死にしたくないとも思いました。そしてクリスチャンの人生は、自分で選んでもいいんじゃないかと、どうしてキリストにゆだねなければいけないのかと悩みました。しかしゆだねることをやめると、人生にまたむなしさが来るのです。祈っている中で、ヨハネ6:27の御言葉が与えられ、ブラジルに行く決心をしました。

卒業後、横浜から船に乗りサントスで降り、尾崎先生のお手伝いなどをして、パナマから帰国しました。そして神学校で学び、卒業後結婚して、高松で開拓伝道の訓練を受け、71年にブラジルに出発しました。いろいろなことがありましたが、特にテング熱で危篤に陥り、回復したものの、1年経っても1分も歩けない、2年後にようやく10分か20分歩けるような時期もありました。その後元気になってきたので開拓伝道をしようと思い、リオ・プレトに行きました。タクシ-の運転手にプロテスタントの教会に連れていってくれと頼んだら、着いたところはPL教団の教会でした。そこで祭司のような方にお会いして、リオ・プレトの事情を伺ったところ、成長の家や創価学会はあるけれど、日系のキリスト教会はないとのことでした。また、石田さんという方からはご自分の農場の一部を自由に使って下さいと言われ、そこがキャンプに使えるようになればと思っています。後継者については、二世、三世の若い神学生がいるアライアンス教会に協力をお願いしようと思っています。

軽井沢には、外国から来られた宣教師のお墓があり、たくさんの十字架が立っています。私もブラジルで十字架を立てたいと願っています。

神様、この那珂湊の地に建てられています教会を、信徒の方々、先生方を祝福して下さっていることを感謝します。今会堂を建てようと祈っておられ、資金が集められていますけれど、どうぞあなたが豊かに顧みて下さって、この地にあなたの教会が建てられ、またあなたを知らない方々があなたをここで信じることができますように。尊敬する田辺先生もこの地から献身なさったそうですが、あなたがこの地をますます祝福して下さるように、心からお願いします。またブラジルの働きのために献身する若い方々が起こされていることも感謝します。

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コメント: 2
  • #1

    京都一麦桂教会 早川和生 (水曜日, 15 2月 2023 06:56)

    お元気でですか。毎日、お祈りしています。宣教報告があればお知らせください。

  • #2

    佐藤美緒子(HP管理人) (水曜日, 15 2月 2023 22:31)

    早川さんはじめまして。コメントをありがとうございます。これは那珂湊キリスト教会のブログで、2012年に書かれたものです。申し訳ありませんが、現在中田宣教師の近況について私どもは把握しておりませんのでお答えいたしかねます。中田宣教師の働きがこれからも神様に守られますようにお祈りいたします。