いっしょに歌おう 第17回

「むすんでひらいて」(手遊びを入れて)、「星の世界」、「里の秋」、「讃美歌312番」を歌いました。参加者は10名でした。

冬に備えて生きる
 
健康な人も、病人も必ず死を迎えます。そしてどちらが早く死ぬかというと、それはわかりません。私の母は病弱で、私が小学生の頃から入退院と手術を繰り返しました。父は元気でしたが、50歳頃あっという間に亡くなってしまいました。母は父の死後、毎日泣いて過ごしていましたが、やがて健康を取り戻し、85歳まで生きました。このように、誰が早く死ぬかということは、誰もわからないのです。今から約3000年前、ある人が「自分の日を正しく数えること」こそ人間の本当の知恵だ、と言いました。「自分の日を正しく数えること」とは、いつ死ぬか、それを覚えて生きるということです(詩90:12)。

 さて、蟻は夏のうちに食物を確保し、刈り入れ時に食糧を集める、それは冬に備えるためです。冬のために備えない者はなまけ者だと言われています(箴6:6~10)。私たちも蟻のように、自分の人生の冬(死)に備えないで生きていれば、それはなまけ者なのです。

 では、どのように備えたらいいのでしょうか。それは自分のいのち(宝)を天に置くことです。じぶんのいのちを天に置けば、病気や死で奪われることはありません(マタイ6:20~21)。それを可能にして下さったのがイエス様です。イエス様は私たちの地上にあるいのちを、天のいのちにするために来て下さいました。自分の死を覚え、天をめざして毎日を生きるようになりたいと思います。

天の父なる神様、この小春日和の朝、一緒に童謡や讃美歌を共に歌う時を与えて下さったことを感謝します。そして今日は、私たちが自分の人生の冬に備えて生きる知恵こそ最も必要だということを学びました。どうぞ、私たちが今生きている夏のうちに自分の冬を覚え、死を覚えて、死にも耐え得る食糧を確保し、天に宝を積んで、イエス様による天のいのちを持って冬に備え、いつも天をめざして生きる者として下さい。