鬱からの解放

 那珂湊キリストの教会の牧師夫人、関口博子姉が、第39回キリストの教会婦人の集いで証をされました。内容の一部を整理してご紹介します。

 私は41歳の時、鬱になりました。心の中に生き物がいるように、自己主張が出てくるのです。例えば「食べたい」と思うと、時や所にかまわずその欲求が出て、食べ物を口に入れてはゴミ箱を持ってきて吐き出すようになりました。その時の心はどんよりとして、やがて胃の神経がおかしくなり、食べても満腹にならず、食べなくても空腹にならなくなりました。以前罹った慢性胃炎の症状と似ていたので、胃にやさしいものを摂れば自然に恢復するだろうと思いました。しかし、ブラックホ-ルに呑み込まれたような時が来ると、体が動かなくなり、外から見ると普通なのに家事に手がつかず、怠けている、やる気がないと思われました。このような状態になることが7,8回あって、私はくたくたになってしまいました。そして恢復のために一生懸命努力しても効果がない、自分の力の限界を神様に教えられました。

 その後、ある先生の説教のテ-プを聞いたり、電話や手紙のやりとりを通して、凧糸でぎゅっと縛られていたものが少しずつはがれるように、心が変えられていきました。そして温かいものに心が満たされ、両手両足を通って体の外に流れ出ていくのを感じました。

 数字の10を逆にすると01になりますね。0は、7回も8回も同じ事を繰り返す自分の姿、1は壁でした。そして壁の向こう側にイエス様がおられることがわかりました。私は最初、壁を突き破ってイエス様の所に行きたいですと祈りましたが、やがて、あなたがその壁を突き破って私の所に来て下さいと祈るようになりました。そしてパ-トの仕事も再開できるようになりました。さらに神様に、仕事と私とどちらを取ると指摘され、16年前パ-トをやめました。

 を通して私が一番学んだことは、自分が神様に愛されているということでした。神様に愛されているという安心感を味わうと共に、自身の存在価値を確認することができたのです。