干し芋牧師パリを歩く(パリの年末年始)

 主の年2016年のお喜びをパリ日本語教会の牧師館からおくります。
御一人一人の新年の歩みを、愛と真実の主が先立ち導かれるよう祈っています。

 さて、こちらの師走と正月の様子をお届けします。
 すでにお伝えしたように、11月13日の同時多発テロのためかもしれませんが、日本のようにデパートやスーパー、商店街で、クリスマスソングが大きな音で流れていることは稀でした。それでも11月下旬ころからクリスマスツリーやイルミネーションが段々と増え、クリスマスセールのため趣向を凝らしたショーウインドーの飾りつけは目を楽しませてくれました。クリスマスに近づくにつれ、日本語教会前の大きな通りも、牧師館近くの商店街も、買い物客で歩けないほどです。みなたくさんの買い物袋を持ち、さながら日本の年末のための買い物客のようです。

私たち夫婦はできるだけ午後1時間くらい、教会と牧師館を中心に、商店街そして裏の細い小路を散策し楽しみました。
バスチーユ広場に、11月下旬から2本の高い鉄塔が立てられ、人が乗るカプセルをロープで引っ張り上げ、そこから落とすというバンジージャンプのようなものができました。その他に、やはり同じ高さくらいで一本の鉄柱の両端のカプセルに人が乗って回転させ、その悲鳴、歓声が牧師館まで届くほどです。(写真左)

 例年はエッフェル塔での花火と凱旋門でのカウントダウンで大群衆が集まるそうですが、今年はありませんでした。しかし例年通り、1月1日午前0時から、2日午前0時までパリ市近郊のメトロ、バス、鉄道は無料となります。聞くところによれば、パリ市では飲酒運転のため、大晦日が一年で一番交通事故死が多いので、その解決策のためとのことです。さすがパリという感があり、日本でも元日の公共交通機関を無料にしてはどうでしょうか。確かに、牧師館近くのロケット通り等は、朝6時ころまで歩くのも困難なほど、酔った若者たちであふれていました。そして普段はほとんど人がいない朝6時ころ、パリのあらゆるところに人が群れていました。

 パリ日本語教会は、午前11時から元旦礼拝でした。いつもの主日礼拝は午後3時からですが、礼拝のためにお借りしているマレ改革派教会は、元旦礼拝等特別な集会がないためです。この時間は、観光地の大通りや飲み屋街も静まりかえっています。静かな中、神の家族として主の年2016年の最初に主を礼拝でき感謝します。礼拝後はそれぞれ家庭に戻りましたが、ひとり暮らしの学生たち数人が牧師館で雑煮を楽しみました。(細川勝利牧師)

(左):クリスマス過ぎても年末までにぎわっている。年が明けるとまたバーゲンの時期が。

(右):パリの人は生ガキが好き。この店は新年に向け、海老帆立なども飾り付け、持ち帰りはもちろん、飾り付けの手前では、生で、また焼く器具があり、食べることができるようになっています。