天国の雰囲気

のお世話になっている川越市の老人ホーム、ケアハウス主の園は、市の郊外にあり、周囲は竹林と畑が広がり、窓際の席を選ぶと木々の緑の美しさが目に入り、小鳥のさえずりが耳に飛び込んできます。

 入居者の大部分がクリスチャンで、毎朝45分の礼拝が行われ、近隣の牧師さんの説教に耳を傾けています。私は若い頃2、3年の集団生活を経験していますが、高齢になっての経験には特別な教訓と味わいを与えられており、神様に備えられた貴重な毎日ではないか等感じております。特にイエス・キリストが約束して下さった「平安」を味わえる特権を感謝しています。

 「わたしはあなた方にわたしの平安を与えます。わたしがあなた方に与えるのは、世が与えるのとは違います。」(ヨハネの福音書14章27節)。

 創造主であられる神様は、私たち人間が生きていくために必要な配慮をなし続けておられます。それを数え上げればきりがありません。空気、水、植物、動物、天体の運行等々…。自然の営みのすべてを、全能であられる神様がつかさどっていて下さいます。このようにすばらしい創り主に感謝することは当然であり、そうしない時、人間の思いはむなしくなり心は暗くなると聖書は明記しています(ローマ人への手紙1章)。そこを読むと、神への感謝を忘れることが罪であると言わんばかりの書き方になっています。なるほど、私たちが罪を犯すとき、神の存在を認めず、感謝もありません。反対に、感謝の思い、感謝の祈り、感謝の讃美があるとき、あなたには天国的雰囲気が与えられ、それを他の人に及ぼしでいくことができるのです。他の人に接する力、睦む力もここから生まれ、相手もまたそのようなあなたにひかれることでしょう。なぜなら、感謝する人の顔は明るく輝き、キリストが生きておられることを証明することができるからです。


☆ こちらの生活は特に変わりなく、定められた行事、クラブ活動などにきちんと参加しています。今年は創立20周年の年なので、6月29日(水)特別養護の午前の礼拝で、コーラス部が3曲発表します。テノールが二人加わり、そのうち一人はフルートも吹くので、発表が賑やかになりました。また、若い牧師ご夫妻のご奉仕の数々が主の祝福の下、実を結ぶことができるよう、祈らせていただきます。(2016年6月21日 依田次雄名誉牧師)