遣僕使ブリュッセル便り(3)

 

『第33回ヨーロッパキリスト者の集い』報告①

 

 

 

 今回は、728()から31()までドイツの南部シュトゥットガルトの近く、ツァーフェルシュタインにある「ハウス・フェルゼングルンド」で行われた『第33回ヨーロッパキリスト者の集い』の報告をします。

 

 今回の担当教会は、 スイス日本語福音キリスト教会(マイヤー・マルチン牧師)でした。どうしてスイスで行わず南ドイツで行なったかといえば、スイスは宿泊費が高いため、少しでも多くの人が参加しやすいように比較的安いドイツでの開催となったそうです。

 

 集会のテーマは「御国を待ち望む」で、講師は中川健一氏(ハーベストミニストリー)と大島重徳氏(キリスト者学生会)でした。参加者は30の教会、集会、団体から約300人でした。今回の大きな特徴は、若者(中高大生)のために積極的なプログラムを入れ(そのために大島氏を招く)、参加者を支援したことです。ヨーロッパには今回、参加しなかった集会もあり、全部で約40教会、集会があるようです。参加した国は次の通りです。

 

  1. オーストリア②ベルギー(因みに小生たちはベルギーからの参加)③チェコ④フィンラ

 

ンド⑤フランス⑥ドイツ(10数教会、集会)⑦イタリヤ⑧日本⑨ノルウェー⑩ルーマニア⑪スペイン(2集会)⑫オランダ(2集会)⑬イギリス(5教会、集会)⑭スイス。

 

プログラムは、同時進行で別室で若者のために大島氏がメッセージをされました。朝7時の早天祈祷会から夜9時過ぎまで、自由時間はほとんどなく、食事時間も惜しむように集会がありました。そのため、車で56分のところのリーベンゼラ宣教団の本部にも行けず、大変残念でした。個人的には、是非行って、那珂湊教会と大洗教会に掲げるリーベンゼラ宣教団のペナントを買いたかったのです。

 

 また、今回の担当教会のスイス日本語福音教会のマイヤー・マルチン牧師は、少年時代を那珂湊、大洗で過ごし、自分は「日本人です」と言うより「茨城県人」だったとの思いが強いようでした。両教会の皆さんによろしくと仰っていました。ただ、残念なことに、お祖父さん、お父さんそしてご本人と3代に亘ってリーベンゼラの宣教師でしたが、数年前、考えるところがあり、宣教団を退団したそうです。そんなこともあり、プログラムの一部に「リーベンゼラ宣教団本部」見学がなかったのかと思います。約110年以上の歴史があり、しかも、戦前から日本宣教に多くの宣教師を遣わしてこられた宣教団の本部を表敬訪問し、その歴史を知るなら、ヨーロッパで生きるキリスト者にとって大きな励ましになったのではないかと思いました。

 

 最後に34日の食事について考えさせられたことがあります。朝食3回とも同じもの。夕食3回も同じもの。しかも朝夕もほとんど同じもの。ですから、朝夕6回ほとんど同じものです。昼食3回の食材は異なるものでした。 ドイツの敬虔なプロテスタント教徒 は、イエス様が言われた「何を食べるか思い煩わないように」を忠実に守っているのかと感心し

 

ました。小生はいつも何を食べるか、どこのパン屋か、ケーキ屋か、などと思い煩っているので、ドイツではプロテスタント信者とは認められないのではないかと思った次第です。