先立ち給う主の備え(旭川・緑ヶ丘便り2)

 

 かつて小生たちは1975年から1993年まで、札幌にある北栄キリスト教会にいた。その間、旭川には何度も来たことは言うまでもない。「旭川めぐみキリスト教会」が無牧の時、アドバイザー牧師として毎月来たこともあった。三浦綾子さんが「氷点」や「塩狩峠」等を書いた雑貨屋の二階に泊めてもらったこともある。しかし旭川で常住の牧師となるのは初めてである。さらに当時は31才から49才までの若さである。それに比べ現在は72才であり、難病「下垂体前葉機能障害」と「類天疱瘡」のため多量のステロイド他投薬治療中である。正直、からだは自由にならず毎日が苦しい。中継ぎ牧師とは言え、一体これで奉仕が務まるか不安だらけである。そんな時、伝道者の駆け出しの頃共に歩んだ姉妹と兄弟がそれぞれ旭川で家庭をもち生活しておられ、小生たちが来たと言うので、旭川に来た翌日の夕食に招いて下さった。かつて20代だった6人は今や小生以外はみな60代の立派な老人になっていた。しかし小生たちにとって、主が先立ってすばらしい助けを備えて下さっていることに感謝せずにはいられない。