旅人をもてなす神の家族(旭川・緑ヶ丘便り3)

 

 旭川に来て以来、ほぼ毎日雪が降り、マイナスの朝夕である。一方、この地で味わうのは「旅人をもてなす神の家族」の温かさである。

 

 小生たちは「フーテン遣僕使」を自称する旅人である。今回もスーツケースだけで旭川にやって来た。そんな小生たちに緑が丘教会はもちろん、市内の教会の牧師や兄姉が生活の必要品を揃えてくれた。今小生たちは何一つ不便を感じることはない。神の家族の温かいもてなしを現実の生活で味わっている。

 

 旭川に到着した時、住むアパートが決まっていなかった。緑が丘教会の役員の方がその事情を市内の教会の牧師に話したら、「アパートが決まるまで会堂の二階が空いているので使って下さい」と申し出て下さったという。それで小生たちは数日、市内の教会の二階で生活した。牧師として着任した牧師が、全く別の教会に寝泊まりするのは珍しいことだろう。しかしこれもまた、旅人をもてなす神の家族の愛そのものと感謝した。