ナナカマドの実と雪(旭川・緑ヶ丘便り6)

 

 本州等、北海道より暖かい地域ではあまり見ることが出来ないナナカマドの木が、旭川にはたくさんある。街路樹にも使われている。ナナカマドの紅葉は色鮮やかであり、その実は葉の紅葉よりもさらに濃い紅色をしている。小生たちが旭川に到着した1020日頃、急に紅葉が鮮やかになり、しかも去年の紅葉よりはるかに美しいと地元の人たちが言う。

 

 しかし、毎日の雪と冷え込みによって、ナナカマドの紅葉した葉があっという間に落ちてしまった。が、ナナカマドの実は雪にも冷え込みにも負けず、しっかりと小枝の先に繋がっている。葉がある時は、実と葉が同系色なので、また葉に覆われて目立たないこともある。しかし、葉がなくなり、木には真紅の実だけになると、その実が主役である。しかもその真紅の実に純白の雪の帽子をかぶる姿は、寒い北海道でしか見られない天からの贈り物である。小生はこの雪の帽子をかぶった真紅のナナカマドの実を見ると、救い主イエス様の私たちのために流された血と赦しを覚えさせられるのである。