まさかの今春、伝道師が(旭川・緑ヶ丘便り11)


 

 小生が緑が丘教会に遣わされたのは、緑が丘教会を牧する牧師を招聘するためである。つまり、小生が牧師として長く牧会するのではなく、本格的に牧会をする牧師が来るまでの中継ぎ牧使である。

 

 実際に着任したのは昨年1020日である。しかし、後任牧師探しは、7月初旬、ブリュッセル日本語教会に留守番牧使として3カ月奉仕する前に始めた。いくつかの神学校に、まだ奉仕先の決まっていない来春卒業予定者を問い合わせた。すると、北海道聖書学院(HBI)に一人いることが判明した。しかし、女性とのことで「結構です」と断ったも同然になった。その後ブリュッセルでの奉仕の期間も祈り、いろいろ関係者に当たっても進展はなかった。9月末に帰国してすぐ、HBIに「女性で…」と断ったことを詫び、まだ奉仕先が決まっていないなら紹介してほしいと頼んだ。神学校が本人と母教会に了解を取った上で、緑が丘教会の話をすることになった。小生が緑が丘教会に着任後、役員会の了承のもと、11月に会うことになった。「人間的には経済的にサポートは不可能である。だから建前の信仰と献身ではなく、アブラハムの、無から有を生じさせる主に対する無条件の信仰で、主が遣わされることを信じて応答してほしい」と緑が丘教会の状況と希望を伝え、12月中旬までに返事を依頼した。

 

 教会では、まさかこんなに早く具体的な話が与えられるとは考えていなかったようである。しかも、12月上旬に「主の導きと信じて緑が丘に参ります」との驚くべき返事が来た。電話口の最初の声が何となく暗く沈んでいたので「断りか」と思ったが、上記の通りだったので驚き、主のみわざと信じ感謝した。クリスマス前だったが緊急に役員会を開き、17年春に招聘することを決議した。同時に、教会としてなすべき準備として教会連合の全国及び地区に、教会支援申請をすることを決議した。教会の役員とほとんどの兄姉は「謝礼はじめ条件を言わず応答するとは思わなかった」とのことだった。しかも「まさか今春とは考えもしなかった」と口をそろえて言う。実際、緑が丘の週報には「2年後後任牧師が与えられるように」と記載されていた。

 

 しかし、教会の主は人間的、経済的に不可能な状況であっても、ご自身の教会に働き人が必要であれば働き人を遣わして下さる。そして主が遣わされるのであるから、その働き人の必要も主が責任をもって満たされるのである。

 

 「まさかの今春、伝道師が」与えられる事実によって、緑が丘の全ての兄姉は、改めて主が全能の神であり、無から有を生じさせられる神であることを実経験したのである。

 

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コメント: 1
  • #1

    吉田由佳子 (月曜日, 27 2月 2017 17:05)

    ハレルヤ!主が私たちの思いを、はるかに超えていらっしゃる方であることを、あらためて、思わされました。
    引き続き、先生と、奥さまのためにお祈りしております。