誕生会の楽しみ

 

 私が選んで入居した川越のケアハウスでは、毎月一回同月誕生者のための誕生会を行って、共に祝う時を楽しみます。今回は、「時々近況を」という本欄の担当者の声に応えて、その様子を紹介いたします。

 

 この行事は開設以来守られているのですが、大抵火曜日の昼食の時間に行われています。当日は該当者の席を中央にして、厨房の皆さんが知恵をしぼった御馳走がテーブル狭しと並べられます。食事の開始は一斉ではなく、各自黙祷してほぼ同じ時刻に始めます。次に施設長から該当者一人一人の紹介があり、プレゼント(大抵お菓子)が手渡されます。食事はメニューが豊かなので、少し長く時間を取りますが、途中で栄養士から一品一品説明が入ります。高級感のある御馳走は高齢者への配慮がなされ、大方の入居者に喜ばれています。

 

 次のプログラムは誕生者たちのお礼の時間と、自由参加の讃美と祈りのひとときです。実は、誕生日によって該当者の人数がまちまちなので、様々な形のお礼のプログラムが組まれています。たとえば、一月生まれは25名ほどなので皆で讃美歌を歌いますが、少人数の時は、代表者が謝辞を述べることもあります。私の場合、四月生まれは男性二人きりだったので、去年は元牧師のもう一人が教会学校の教材を用いて、イエス様の話された「種まきの譬え」を発表し、歌も一緒に歌い、さらにもう一曲讃美歌を歌ってお礼のひと時を守りました。力いっぱい歌いあげて皆さんから良い反応をもらい、今年も紙芝居めいた教材と、二人の合唱でその責任を果たしました。

 

 最後には全体で讃美と祈りをしますが、これらは先に自由参加であることを述べてから行うことを常としています(クリスチャン以外の方への配慮です)。(2017626日 依田次雄名誉牧師)

 

 

 ☆友人、知人がだんだん召されていく中で、九十の坂を超える私も、備えは如何にとかげの声が聞こえるような気がします。それでも、今日は他のコーラスのメンバーと共に、特養キングスガーデンへ問安に行ってきました。讃美歌二曲(「みつばさのもとに」、「空の鳥をみよと」)、歌曲二曲(「埴生の宿」、「バラが咲いた」)を歌いました。