神の家族の交わり(旭川緑ヶ丘便り28)

 

 先日札幌から二人の姉妹がボケ老夫婦を問安下さった。以前から来たいとのことであったが、仲々都合が合わなかったのだがやっと実現したのである。その日は「旭川六条教会」で三浦綾子さんの初代秘書の宮嶋裕子さんの講演会があり、それに小生たちも出席する予定だったので、札幌のお二人もそこに来られた。そのためには札幌を朝6時前に出発したそうである。77歳の姉妹が運転して来られたのである。

 

 講演会後、小生宅に来て頂き昼食の交わりである。神の民が共に食事をするのは、主イエスの時代から地域、時代は変わっても変わることのない神の家族のすばらしい交わりである。

 

 この姉妹たちと楽しく語り合っている時ブザーが鳴った。旭川めぐみ教会の加藤牧師夫妻であった。加藤夫妻は今春、埼玉県の「栗橋キリスト教会」を辞し、こちらに導かれたのである。お二人は「めぐみ教会」の庭にあるサクランボの木からたくさんの実をもって来て下さったのである。加藤夫妻にも上がってもらい交わりが一層賑やかになった。

 

 しばらくすると再びブザーが鳴った。今度は旭川めぐみ教会の竹本さんが畑で採れたイチゴをもって来て下さったのである。竹本さんにも上がって頂くと、そこに加藤牧師夫妻がいて、札幌からの姉妹たちがいるのに驚いていた。思いがけず狭い居間に神の民たち7人が喜びにあふれた交わりを楽しんだ。全く人が計画したのではないが、神が計画下さった、神の家族の交わりである。札幌からの二人との交わりを計画したにも拘らず、神様が加えてくださった交わりは、予想さえできない、豊かで深いものとなった。

 

 神の家族の交わりとは、このように人の考えをはるかに超えたものが与えられる。地上にあっても、神の民の交わりは、天での交わりの前味であることを体感させてくれるのである。