姉の召天

 

「主の園」は、兄、姉、私と三人が入居していましたが、姉は去る126日、「主の園」の隣にある特別養護老人ホームのベッドで97年の生涯を閉じ、天に移りました。

 

 告別式は「主の園」の礼拝堂で行われ、説教は、姉が戦後教会籍を移した単立教会の安海靖郎先生が、思い出と共に力強く語って下さいました。その内容のうち、思い出など個人的部分は略して、「復活と天国の希望」の主題で説き明かされた大切な部分をお伝えします。

 

 開口一番、先生は「宗教の真価は、死と死後の世界にある」と前提を置かれ、ご自身が長年インドネシアの宣教師として活躍された経験をふまえて、人の死にまつわる様々な風習を紹介されました。私は、死後の霊が再び戻ってくるという信仰が諸外国にもあることを教えられました。

 

 次に、死と死後のことを熱心に探し求めた偉人たちの存在に触れ、あきらめの思想、西洋の合理主義、怪しげな死生観の存在を紹介されました。そして本論である聖書へと移られ、人生を悩みぬいた旧約聖書のヨブという人物の悩みと、告白の言葉を紹介されました。そして、旧約聖書の宣言する神の創造のわざの中で、人間が神のかたちにつくられたこと、神のもとでそれぞれの使命を終えて一生を終えるのが正しい生き方であること等、旧約聖書第一巻、創世記から人類の辿った歩みの紹介と、救いへの道を示して下さいました。

 

 私は今回の経験から、ふだんあまり考えない「籍」について、いろいろと思いめぐらしました。どこの国の人もそれぞれ国籍を持っていて、それは自動的に与えられるのですが、天国の国籍について聖書には、「あなたがたは新しく生まれなければならない(ヨハネ33)」、「私たちの国籍は天にあります(ピリピ320)」とあります。そして「だれでもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者です(Ⅱコリ517)」という約束にあずかっているかどうかが問われています。

 

 また、聖書にはキリストが再び来られる「再臨」についても書かれています。先に天国の前味とも言われるクリスチャン生活を歩んでいる一人一人が、責任をもって「復活と天国の希望」について機会あるたびに伝えねば、と改めて教えられました。

 

 最後に安海先生が葬儀の冒頭で力強く言われた語りかけ、「あなたは神様に会えます。その方法は、聖書を読むことです」を付け加えます。

 

☆インフルエンザにやられて体調がくずれましたが、子どもたちが来てくれて、今はほぼ恢復しました。