フーテン僕使ウィーン便り㉓

 

23 朝食

 

 (←澄代の好きな黒パン)

 

 ウィーンの人たちの朝食がどんなものか残念ながら知らない。一度でいいのでウィーン人の朝食を味わってみたいものだ。

 

 それで、今回は小生たちの朝食を紹介しよう。特に紹介する程のものでもないありふれたものであるが。また、小生たちの朝食は、ウィーンだからといって特別変えたわけではなく、結婚以来基本的にはほぼ同じパターンである。

 

 小生たちの朝食はパン食である。どうしてそうなったかと言うと小生がパンが好きだと言うことと、いわゆる和食(ご飯)だと澄代が早く起きなくてはならないからという理由による。

 

 こちらでのパンは、黒パン、クロワッサン、バッハウなど種々ある。日本に居る時はほぼ食パンだったが、こちらの何種類ものパンを楽しむことが出来てうれしい。これに蜂蜜やジャム、ナッツとチョコのクリーム(商品名「ヌッテラ」)をたっぷりつける。小生の場合はジャムをつけると言うより、パンでジャムを食べると言った方がいいくらいである。子ども四人が育ち盛りの頃は余裕がなく、ジャムは主日や早天祈祷会後に週に一回、参加者といっしょの朝食の時など、喜ばしい特別の日だけであった。今は夫婦二人だけなので毎日思い切りつけている。勿論バターをもつける。こちらはバターが日本より安く、美味しく、マーガリンは買わない。澄代はバターを山盛りにつけている。パンのほかはオムレツと野菜スープである。これは小生が中咽頭癌後、唾液が出にくく、食事の時必ずスープ類を必要としたためで、澄代が苦心して作る。また、ヨーグルト、果物そして紅茶である。コーヒーを飲むことはほとんどない。小生が片頭痛をもっており、小生の場合コーヒーが片頭痛を起こす要因に思われ、飲まなくなったのである。紅茶はたっぷり牛乳を入れて飲む。以上がウィーンでの小生たちの朝食である。もしウィーンの小生たちの所の訪れて下されば、神の家族として、是非この朝食を召上って欲しいと願っている。