フーテン僕使ウィーン便り㉖

 

26 公園でサッカーのテレビ観戦

←牧師館から撮ったテレビ観戦の様子

 

 

 

 サッカーのワールドカップがロシアで13日から始まった(らしい)。小生たちはテレビも新聞もないので正直なところは解らない。ラジオはあるのだがドイツ語なのでニュースらしいとは分かるが内容は解らない。普段はシュテファン教会提供のラジオFM局だけを聴いている。この曲はいわゆるクラシックだけを放送している。ところが数日前、アナウンサーが実況中継しているらしく、大声で叫んでいた。どうも「ゴール、ゴール、入った、入った。」と言ったような感じで、オーストリアチームが得点したのだろうと思った。実際はどうだったのか。

 

 それはさておき、ワールドカップが始まった13日の翌日からだったか、牧師館の前の公園の広場に大型テレビが設置された。そしてたくさんの老若男女が観戦し歓声を上げている。窓からよく聞こえるので得点が入った時がわかる。また多分残念な場面なのだろう、大きな嘆息も聞こえて来る。

 

 このように公園に大型テレビが設置されるのは、ここだけなのか、市内の公園すべてなのかは分からない。が、公園に大型テレビを設置して、町内の人が長く明るい夕暮れをサッカー観戦を楽しむ姿は地域のコミュニティーが今も生きていることの証ではないだろうか。テレビが田舎町にも普及し始めた小生の子どもの頃、喫茶店や電気屋さんの店先で「力道山」のプロレスや、大相撲、プロ野球の観戦のため、黒山になった。そして唯テレビを見るだけではなく、近所の小父さん、おばさん、子供たちがワイワイガヤガヤと楽しんだように思う。

 

 ウィーンは約20万の人が住んでいると言う。大都会であるが同時に小さなコミュニティーが生きていて、その集合体なのだろうか。

 

☆もう来週には帰国です。