いっしょに歌おう 第90回

「春が来た」、「どこかで春が」、「朧月夜」、「仰げば尊し」、「花は咲く」、「つみとがをゆるされ(福音讃美歌232番)」、「ふるさと」を歌いました。8名が参加した他、電車を待つ間に歌ったり、歌詞シートをほしいという方もおられました。 ファニー・クロスビーは、約三千曲の讃美歌を作った人です。今日は彼女の人生について簡単に紹介したいと思います。 ファニーは幼い頃視力を失いましたが、神様は彼女に詩を書く才能を与えました。ある時、大統領が彼女の通う盲学校を訪れました。ファニーは、わずか15分で大統領のために歓迎の歌を作って披露しました。大統領は非常に喜び、彼女をホワイトハウスに招待したそうです。その後詩集を出版し、マスコミにも取り上げられるようになりました。 彼女がクリスチャンになったのは、31歳の時でした。それまで神様の存在は信じていましたが、信頼することはできなかったのです。しかし「主の十字架を思い」という讃美歌を通して、イエス様は自分の名声、名誉をすべて捨てて、私たちを愛して下さった、でも自分はこの世の栄華と神様の両方をつかもうと欲張りになっていることに気づき、神様に信頼していこうと思ったのです。 「主の十字架を思い」1.主の十字架を思い、主の苦難を思うとき、自分自身を忘れ、高ぶりをいやしめる。2.主の十字架のほかに誇るものないように、尊びし栄華を捨てること、われ願う。  また、ある宣教師とファニーとのやりとりが残されています。盲目を気の毒に思う宣教師に、ファニーは「もし私が生まれた時に主に求めることができれば、目の見えない状態で生まれてくることを願ったことでしょう。そうすれば私が主にお会いし、目が見える時に、私が初めて目にするお顔は、きっと私を喜ばせてくれる救い主の顔だからです」と答えたそうです。彼女は、自分に起こった悲しい出来事すべてに意味があると考え、いつも喜んで人生を歩みました。「つみとがをゆるされ」は、このような彼女の思いがこめらた讃美歌です。