怠け病

 

 昨年10月、クアラルンプール教会での半年間の奉仕予定を急遽キャンセルし入院した。8月中旬ウィーンから帰国後、類天疱瘡がぶり返して悪くなり、入院治療せざるを得なくなったからである。その入院中、思いがけず心臓の冠動脈がふさがっていることが判明し、カテーテル手術を受けた。幸いに10月末に退院し、自宅療養することになった。という訳で主な病気が「脳下垂体前頭葉機能障害」「類天疱瘡」という難病、そして心臓病の三つである。自宅療養するようになり半年が過ぎた。あっという間の半年であった。食ってはね、食っては寝の半年であった。駄文を書くこともしなかった。これ程何もせず無益に時と生命を費やす毎日を過ごしたのは75年近くの生涯でも初めてだと思う。これは先述の三つの病気のためかと考えるとそうではないように思えて来た。今の小生の最大の敵は「怠け病」ではないかと気付かせられた。この「怠け病」が小生の霊肉に巣くってしまっているのだとの思いに至った。今、小生に必要なのはこの「怠け病」を追い出して頂くことである。これは先述の三つの病気より「難病」である。  201956