よろよろ散歩

 

 最近、体力をつけようと少しずつ散歩をし始めた。杖を突いてよろよろである。若いころ、元気な時は10分に1㎞位は無理なく歩いていたと思う。しかし、今は25分くらいかかる。以前は追い越されることはほとんどなく、大体は

 

小生が追い越した。しかし、今は追い越すことはほとんどない。小生より10歳くらい年長の婦人も小生を追い越すのである。

 

小生は杖を突きながら右に左によろけながら漸く歩くという状態である。情けなくなるが、それでも少しは歩かなければと思い出来るだけ散歩を続けるように心掛けている。

 

 かつてウィーンでもパリでも散歩が楽しみであった。ウィーンの街はそんなに大きくないので、住宅街を行くと種々の美しい家や庭を見るのが楽しみだった。住宅地だけでなくウィーンの森の一部やぶどう畑や、ベートーヴェンの田園のハイリゲンシュタット等の散歩を楽しんだ。パリではエッフェル塔や凱旋門も歩いた。街々にある商店街を覗くのも楽しかった。

 

 ところが今、我が家から1㎞の範囲を歩くのにあまり魅力がない。現在の小生の課題は限られた1㎞範囲にある魅力を発見することであろう。

 

   2019514