ある家族との交わり

 

 過日、古い友人母娘が来た。1965年以来与えられた交わりである。5年前、夫である兄弟は召された。小生たち家族とは文字通り、家族ぐるみの交わりであり、兄弟が召された後も変わりなく交わりは与えられている。50年に亘る交わりによって今日の小生たち家族があると言える。

 

 小生たち夫婦は忘れがちであるが、小生たちが今あるのはこの兄姉の祈りと励ましの賜物である。というのは、小生の不徳の故に親や牧師から強く反対されたことがある。そんな時、この兄姉が祈り支えてくれたのである。この兄姉は小生たちだけでなく、教会の兄姉を分け隔てることなく世話し支えていた。それだけでなく教会全体の働きのため文字通り骨身を削って仕えたのである。教会だけでなく、勤めていた会社のためにも全力で仕えた。そのためか兄弟は何度となく大病を患った。

 

 兄姉には一男二女が与えられていた。拙宅の二男二女と同世代で、神の家族の兄弟姉妹として育った。今回、来たのは長女だけだったが、一男一女の思いを携えて来てくれた。3時間ほどの短い交わりだったが、召された兄弟に思いを馳せながらの豊かなひと時であった。

 

 20195.26