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共に主に捧げよう コリント人への手紙第一12章4~11節

【新改訳2017】

Ⅰコリ

12:4 さて、賜物はいろいろありますが、与える方は同じ御霊です。

12:5 奉仕はいろいろありますが、仕える相手は同じ主です。

12:6 働きはいろいろありますが、同じ神がすべての人の中で、すべての働きをなさいます。

12:7 皆の益となるために、一人ひとりに御霊の現れが与えられているのです。

12:8 ある人には御霊を通して知恵のことばが、ある人には同じ御霊によって知識のことばが与えられています。

12:9 ある人には同じ御霊によって信仰、ある人には同一の御霊によって癒やしの賜物、

12:10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言、ある人には異言を解き明かす力が与えられています。

12:11 同じ一つの御霊がこれらすべてのことをなさるのであり、御霊は、みこころのままに、一人ひとりそれぞれに賜物を分け与えてくださるのです。

 私は教会には四つの使命があると思っています。第一は礼拝です。聖書の中で礼拝は、何より大切にすべきだと教えられています。第二は建徳です。これは信徒が知識と愛において成長していくことです。第三は伝道、つまりイエス様の愛と救いを伝えていくことです。第四は社会的責任です。キリスト者以外の人に愛の実践をすることが大事です。特に最初の三つは、バランスよく果たしていかなければなりません。そして私たちは、奉仕によってこれらの使命に関わることができます。今日は、皆さんと奉仕の心構えについて三つのポイント(①神様から与えられた奉仕、②教会全体を意識した奉仕、③責任ある奉仕)から学びたいと思います。

 第一に、奉仕は神様から与えられたものです。「御霊、主,神」(46)は三位一体の神様を表しています。この三位一体の神様が、教会員一人一人に賜物や奉仕、またそれを成し遂げる力を与えて下さいます。コリント人教会内部には分裂があり、妬みや争いがありました。パウロはコリント教会設立のために多大な労力を費やしました。しかし、コリント教会を成長させたのは主だと(6)断言しています。信仰者が神様の力で神様の奉仕をする、これは当たり前のように思えますが、コリント教会では奉仕が神様から与えられていることを忘れ、分裂が広がっていきました。私たちはどんな小さな奉仕でも神様から与えられていることに心を留め、誠実に行いたいと思います。私たちの奉仕に、どれだけ祈りが込められているでしょうか。

 続いて、8節には二つの賜物(知恵のことばを語る、知識のことばを語る)が紹介されています。知恵のことばを語る人とは、みことばの意味を理解した上で、人々がみことばを生活に適応できるように導ける人です。知識のことばを語る人とは、みことばの理解を深めることばを語れる人です。これらの賜物は、同じ人に与えられるとは限りません。教会の人々が互いに愛し合い、結び付くことで初めて主のわざをすることができるように、神様は働かれるのです。

 最後に11節を見ましょう。私たち個人には、奉仕に関して担うべき責任があります。この教会では、一年間どんな奉仕をするのか表明するアンケートをとっています。私たちは、自発的に宣言したものに責任を持ちましょう。

 

 天の父なる神様、今日のみことばの時をありがとうございます。どうぞ、私たちが一人一人、自発的に喜んで奉仕をすることができますように。私たちが救われた恵み、救いの喜びを奉仕をもってお返ししていくことができますように助けて下さい。私たちがキリストのからだとして互いに結び合い、神様の使命を果たしていくことができますように働いて下さい。(202159日礼拝 武田遣嗣牧師)