· 

第117回童謡・唱歌・讃美歌を歌う会

「うさぎ」、「小さい秋見つけた」、「赤とんぼ」、「旅愁」、「御手の中で(福音讃美歌405番)」、「故郷」を歌いました。参加者は6名でした。

 

杉原千畝さんは1939年、リトアニアの日本領事館代理となり、ナチスドイツによる迫害を逃れてポーランドからリトアニアにやってきたユダヤ人に、2139枚の日本通過ビザを発行しました。それは日本政府の許可を得ていなかったため、彼は帰国後外務省を退職しなければなりませんでした。しかし、後に助けられたユダヤ人から感謝され、現在世界中に彼らの子孫がいると言われています。

 杉原さんはクリスチャン(ロシア正教)としても知られています。彼がいつから信仰を持つようになったのか様々な説があるのですが、2008年早稲田大学で、学生時代にキリスト教サークルに所属していたことがわかる資料が見つかりました。また、杉原さんに助けられたユダヤ人の手記によると、彼はビザを発行する際、「神と共に行け」と声をかけていたそうです。岩村太郎恵泉大学教授は論文「杉原千畝とロシア正教」の中で、杉原がクリスチャンだったから難民を助けたと単純に結びつけることはできないとしながらも、神以外は何者も恐れないという原則を心に刻んでいたからこそ、強い信念を持って行動したのではないかと指摘しました。杉原さんは裏切り者としてナチスドイツに殺される可能性がありました。また帰国後どんな仕打ちが待っているかわかりませんでした。でもすべてが神様の御手の中で起こっているのだから大丈夫だと思っていたのです。

 【新改訳2017

6378

まことにあなたは私の助けでした。御翼の陰で私は喜び歌います。

私のたましいはあなたにすがりあなたの右の手は私を支えてくださいます。

大きな翼の裏でヒナが安心しているように、クリスチャンも神様の御翼の陰で、どんな困難の中でも喜ぶことができると、この詩篇の作者は歌っています。この世界をつくられた大きな神様と共に歩むことができる喜びを、共に味わうことができればと思います。

 

 天の父なる神様、大きな神様が私と共におられるから、私は何者も恐れない、その信仰者としての姿勢に今日、学ぶことができたことをありがとうございます。主よどうぞ、私たちの周りには色々な困難があり、私たちは色々なものに頼ってしまいますが、ただ大きな神様に信頼して共に歩むことができますように。そしてヒナが翼の陰で休むように、神様からの安心を得ることができるように助けて下さい。(2021921日 武田遣嗣牧師)