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第118回「童謡・唱歌・讃美歌を歌う会」

「故郷」、「案山子」、「里の秋」、「秋の夜半」、「リンゴの唄」、「主よ御手もて(福音讃美歌400番)」を歌いました。参加者は6名でした。

 

 那珂湊キリスト教会は、プロテスタントに属する教会です。今日はプロテスタントのルーツについて簡単にお話ししましょう。

プロテスタントは151710月、マルチン・ルターの宗教改革により誕生しました。ルターはドイツ人で、大学で法律を学ぶエリートでした。ところが21歳の時、自宅から大学に行く途中雷に打たれ、もし助かるなら修道士になりますと神様に誓ったことがきっかけで、修道士になりました。彼は修道院で毎日模範的な生活をしたのですが、救いの喜びがありませんでした。神様の正義の物差しで測ったら、自分は罪人ではないかと思ったからです。しかし、彼は聖書を読んでいる時、恵みによる救いを発見しました。

福音には神の義が啓示されていて、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです(ローマ117)。

 また、ルターの時代には教会が免罪符を売っていました。免罪符を買うと、罪がなくなり天国に行けるというのです。これではお金のない人は救われないことになってしまいます。ルターは15171031日、ヴィッテンベルク教会の門に「95箇条の意見書」を貼り出しました。私たちは行いによるのではなく、罪を告白して神様を信じた時に救いを与えられ、その後は、救われたことに感動してそれに応答していく人生を送ることができる、ルターはこのように主張し、私たちプロテスタント教会も、その伝統に立っています。

 

 この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。 行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです(エペソ289)。(20211019日 武田遣嗣牧師)