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第125回 童謡・唱歌・讃美歌を歌う会

「ふるさと」、「背比べ」、「やさしいお母様」、「緑のそよ風」、「みかんの花咲く丘」、「人生の海の嵐に」(福音讃美歌443番)を歌いました。参加者は6名でした。

 マタイ14:25 夜明けが近づいたころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに来られた。

イエス様の弟子たちは、ガリラヤ湖を舟で渡っていました。ガリラヤ湖は琵琶湖の四分の一くらいの大きさで、湖面は海面下209mにあり、周囲は山で囲まれています。ですから、山から湖に風が吹き降りると、あっというまに波が立って荒れ狂うことがあります。弟子たちがその荒れ狂う波に悪戦苦闘している中、イエス様が湖の上を歩いて弟子たちのところに来られました。

 26 イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。

27 イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。

この時弟子たちは、イエス様が神様だということを心から信じることができていなかったのでしょう。イエス様は自身が神であることを示すために、湖の上を歩かれたのです。次にペテロが口を開きました。

28 するとペテロが答えて、「主よ。あなたでしたら、私に命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください」と言った。

29 イエスは「来なさい」と言われた。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスの方に行った。

ペテロは十二人の弟子の中で、一際気持ちの強い人です。他の弟子より自分が優れていることを示したいと思っていたので、湖の上を歩いてイエス様のところへ行かせてくださいと頼んだのです。ペテロは現代人に似ているところがあります。個人主義的で、周りと差をつけるために常に急いでいるように感じます。私たちもこのような人生を送っていないでしょうか。

30 ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。

31 イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」

ペテロは、神様の力ではなく自分の力を信じ、生き急いでいました。しかし困難があると、自分の力で急いでという歩みは、続きませんでした。最も大切なことは、誰と一緒に一歩踏み出すかです。イエス様はこの世界をつくられた神様、私たちを愛して下さっています。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」、このことばは私たちにも向けられています。皆さんは今週、誰と歩もうとされているでしょうか。

天の父なる神様、私たちは自分の力で、また急いで人生を歩もうとしますが、私たちの力が及ばない出来事が、人生には必ず何度かあります。それは、わたしと一緒に歩めという神様からのサインです。主よ、どうぞ私たちがみことばを読み、誰と歩むのが正解なのかしっかり知ることができますように。水の上を歩くように不安な毎日を過ごしておられる方、新しいことにチャレンジしようとされている方がおられるかもしれません。その中で一歩踏み出す勇気を、イエス様と歩むことによって与えられていきますように。(武田遣嗣牧師)