いっしょに歌おう 第5回

「虫の声」、「高原列車は行く」、「旅愁」、「讃美歌404番」、「故郷」を歌いました。秋も深まり、夜になると虫の声が聞かれるようになりました。また、今は旅の季節でもあります。軽やかな「高原列車を行く」と、やや哀愁を帯びた「旅愁」の後、讃美歌404番を歌いつつ、人生という旅について思いを馳せました。参加者は6名でした。



讃美歌404番

 詩を書いた西村清雄さんという人は、当時、四国松山の夜学校の校長でした。彼は宇和島で伝道をしていたジャドソン宣教師の手伝いに行き、松山に歩いて帰るとき峠で夜を迎え、その時にこの詩を書いたのです。人生の旅の苦しさ、寂しさはあるけれど、喜び希望を持っていることがわかります。さきほど歌った「旅愁」では、作者は自分の生まれ故郷を偲んでいたのですが、この人は苦しい旅の中で、天の国を故郷としていました。

今から3千年前、王様だったダビデも悩み、祈りました。でも彼は独りぼっちではなかったのです。神様と共にいる旅人だと言っています(詩39:12)。また、ダビデは苦しい旅の家で、「あなたのおきてを歌っている」と言いました(詩119:54)。「あなたのおきて」とは、神様の愛の言葉のことです。どうか人生の旅の中で、私たちを愛し、共にいてくださる神様の言葉を思い出していただきたいです。そして、天の御国という故郷を持って歩むとき、人生の苦しいときにも喜んでその旅を続けることができるのです(ヘブル11:16)。