いっしょに歌おう 第20回

「肩たたき」、「スキ-」、「冬景色」、「聖歌638番」、「故郷」を歌いました。出席者は11名でした。


天の故郷 

「故郷」の作詞者である高野辰之さんは、長野の師範学校在学中、宮下さんという金物屋に下宿していたそうです。その金物屋には大きな倉がたくさんあって、私が見学に行った時には、市がそれらを買い上げて、観光用の施設にする工事をしていました。なぜこんな話をするかと言うと、その高野さんが下宿していた家で生まれた方が、今月92歳で天に召されたからです。この方(宮下さん)は80歳頃、東京でクリスチャンになりました。宮下さんにとって、目に見える故郷は長野です。また、私たちにもそれぞれ故郷があります。でも私たちが死んだ後で行く故郷はどこでしょうか。

 今から4000年前、アブラハムという人は、現在のイラクのバクダットあたりからエルサレムの方に来たのですが、彼は地上では旅人として、天の故郷にあこがれていました(ヘブル11:13~16)。帰る所がある時、旅は楽しいでしょう。私たちの人生でも、どんなに苦しくても帰る所があるなら、それは楽しいです。その帰る所とは生まれた所ではなく、もっとすばらしい天の故郷です(黙示22:5)。

天の父なる神様、今日もこうして共に歌う会に集わせて下さり、感謝します。どうぞ、この地上での旅の毎日を、天の故郷、あなたが備えて下さっている、輝き溢れた故郷を目指して歩ませて下さい。お一人お一人の日々の生活を、天の故郷に向かって歩む日々として、あなたが共にいて導いて下さい。