いっしょに歌おう 第27回

「山の音楽家」、「山寺の和尚さん」、「埴生の宿」、「讃美歌494番」、「故郷」を歌いました。参加者は15名でした。

詩篇4篇6~8節、ヨハネの福音書14章27節

 この会にずっと参加しておられたKさんが、昨日午後亡くなりました。Kさんが初めて教会に来られた時には表情が暗く、悩み、恐れて、不安におののいたような姿でした。でもイエス様を信じ、本当に明るくなって、毎週の礼拝と祈祷会の他、この歌う会にも参加されるようになりました。そして自分のためだけではなく、お子さんやお孫さんのためにいつも祈っておられました。息を引き取る二日前に病院に行ったとき、それまでいつも「辛い、辛い」と言っておられたKさんが、「楽になりました。心が安らぎました」と言われたので、私はびっくりしました。Kさんは癌の痛みで苦しいのだけれど、心に平安を持っておられたのです。そして天のホ-ムに帰って行かれました。

 さて、詩篇4篇は今から3000年前に書かれた歌です。「埴生の宿」には、花や瑠璃の床があろうとも、それより楽しいスイ-ト・ホ-ムがあると歌われていましたが、この詩篇の作者は、穀物や新しいぶどう酒が豊かにあるときにもまさる、神様が下さる平安を味わっていました。さらに今から2000年前、神の御子であるイエス様が、私たちに本当の平安を与えるために来て下さいました。イエス様が与えて下さる平安は、死を迎えた時にもなくならない平安です。私は正直なところ、Kさんが重い病気の中で、イエス様なんかいないと叫ばれるのではないかと不安でした。でもKさんはいつもイエス様に頼っておられました。私は神様が与える平安は、世が与える平安とは違うということを、Kさんを通して教えられました。
天の神様、私たちはいつも恐れます。おののき迷います。病気になったり、希望を失ったりした時、不安になります。しかし、この世の何によっても得られない本当の平安を、イエス様は与えて下さいます。死を迎えてもなくならないあなたのいのちで私たちを守って下さり、死んでも生きる永遠のいのちを与えて下さいます。そして永遠のホ-ムに私たちを導いて下さいます。Kさんは今、天のホ-ムに帰って、今までの地上での苦しみや悲しみ、痛みがいっさい拭われ、あなたの憩いの中にあることを覚えております。どうぞ、私たちも地上でどんなことがあってもなくならない平安、死んでも生きるいのちをあなたからいただいて、毎日を歩ませて下さい。