まず、ギデオンの働きに関心を持っていただき、日ごろから皆様にお祈りとご支援を頂いていることに心から感謝申し上げます。
私たちが贈呈している聖書は、書店で売られている聖書と異なるところがあります。第一に、最初に「贈呈」のメッセージを書き込むところがあります。第二に、「折にかなう助け」というページがあって、嬉しい時、辛い時にその箇所を開くと助けになります。第三に、最後のページに「キリストを私の救い主として受け入れる私の決意」という箇所があり、自分の名前とキリストを受け入れた年月日を書き込むようになっています。このように、ギデオンの聖書は人々を救いに導く、伝道の大事な手段であります。
次に、ギデオン活動の概要を申し上げます。私たち茨城北支部では、昨年度一年で7千冊弱の新約聖書を若い人たちに贈呈しました。その9割が学校などに、1割は医療従事者に贈呈されました。地域内の人口が110万人ほどですから、0.7%弱の人たちに聖書が届いたということです。最近は若い中高生に加えて、医療機関従事者や、いろんな小さな集会、もちろんホテルなど、聖書が届けられたらもっと有効に伝道活動ができるというような場面を色々と考えて進めていこうと努力しているところです。
さて、お手元のギデオン広報紙のコピーをご覧下さい。これはOMF国際福音宣教会・タイ宣教師の坂本朋子さんの証です。坂本さんは高校生の時ギデオンの聖書をもらい、その聖書を携えてアメリカに留学し、牧師家庭にお世話になったそうです。そしてその時に信仰を持ちました。留学の間、周囲に日本人クリスチャンがいない環境下、坂本さんにとってギデオンの聖書が唯一母国語で御言葉を味わい、信仰を育む手だてだったと書いてあります。また、坂本さんは初めて信仰を戴いた時には、ギデオンの聖書に「イエス様を信じます」と信仰告白の署名をし、様々な困難の場面では、ギデオン聖書にある「折にかなう助け」のページから御言葉を探り出し、助けを得たそうです。
ここで坂本宣教師の所属をご覧いただくと、日本キリスト宣教団高根沢キリスト教会とあります。実は、私は高校生の時、同じ日本キリスト宣教団の烏山教会で洗礼を受け、すぐ大学進学で実家を離れ、この教会も離れました。しかしこの地(栃木)は私の故郷であり、このミッションの教会は県内の他の町々にも幾つもありますが、ひとくくりにしてこれらはみんな私の母教会です。私の妻も同じ教団の教会で洗礼を受けました。そして今、私の母教会からこのような良い働きが生まれているというのは、本当に嬉しいことです。そしてその働きを生み出したのがギデオンでした。
ですから先月、このギデオン広報紙を読んだ時、本当に嬉しくなりました。私がなかなかできない故郷での宣教を、ギデオンによって神様ご自身が進めて下さっている、神様のご計画が栃木のギデオンを通じて進められていることを知ることができて、心から感謝しました。
コピーの裏面のグラフのように、今年も昨年同様着実に日本各地に聖書が届けられています。学校に通う若者、ホテルに宿泊する人たちに、そして何よりも、今は私自身がなかなか証しするのが難しい故郷の学生にも、聖書が届いています。
最後にお願いになりますが、このグラフにあるような確実な足跡を今年も、そしてこれからも残していけるよう、どうぞ皆様ができる形でギデオンを応援して下さい。このグラフと言うのはただの統計ではなく、本日のように祝福と讃美にあふれる素晴らしい証が沢山詰まった統計なのだということも申し添えて証を終わります。
いつも私どもを支えて下さる皆様と細川先生に、この那珂湊キリスト教会がいよいよ神様に祝福され、用いられるように祈っております。有難うございました。
☆ 本日はギデオン協会から木村福一兄(東海みぎわ教会会員)が証をして下さいました。