「茶摘み」、「われは海の子」、「ローレライ」、「浜辺の歌」、「主にまかせよ(福音讃美歌386番)」、「故郷」を歌いました。参加者は10名でした。
二番目に言いたいことしか
人には言えない
一番言いたいことが
言えないもどかしさに
耐えられないから
絵を描くのかもしれない
うたをうたうのかもしれない
それが言えるような気がして
人が恋しいのかもしれない (星野富弘)
小さい子どもをショッピングセンターへ連れて行って買物をすると、「これ買って!」とせがまれることがありませんか。ある心理学者によると、「買って、買って!」とねだる子どもが本当にほしいのは、母親の愛情なのだそうです。大人も同じではないでしょうか。仕事や家事を頑張ってやる時、本当は愛されたいから頑張っているのかもしれません。でも大人であれば「愛を下さい」とは恥ずかしくて言えません。だから仕事や家事などを一生懸命することによって、愛を得ようとしているのではないかと思うのです。また、世に存在する歌の90%以上は、愛に関する歌だそうです。自分の口で愛が欲しいとは言えないので、愛を歌にのせるのだと思います。
さて、この世界をつくられた唯一の神様は、愛を持った神様です。しかも、完全な愛をもって皆さんを愛しておられます。人間の愛と神様の愛は違います。人間の愛は「だからの愛」です。「あの人はかっこいい、だから愛する」、「お金を持っている、だから愛する」、人間の愛は条件付きの愛です。しかし、神様の愛は「だけどの愛」です。「あの人はのろま、だけど愛する」、「頭が悪い、だけど愛する」、神様の愛は無条件の愛です。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(聖書)
わたしの目とは、神様の目のことです。テレビで芸能人が素敵な伴侶を持ち、豪華な家に住んでいる様子を見ると、そういう物を持っていない自分が惨めに思えたり、価値がない人間に思えるかもしれません。でもこの世界をつくられた神様は、みなさん一人一人を愛しておられます。
ここにいる一人一人に、「わたしの目には、あなたは高価で尊い、愛している」と仰って下さる神様、その声をいつも聞き続けて、私たち自身も、人と神様を愛する者として下さい。
(武田遣嗣牧師)
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