第98回童謡・唱歌・讃美歌をうたう会

 

「でたでた月が」、「小さい秋見つけた」、「まっかな秋」、「川の流れのように」、「ふるさと」を歌いました。参加者は8名でした。

 

今日は、プリューゲルが描いた「サウロの回心」という絵を見ていきたいと思います。サウロ(パウロ)は、地中海周辺の町にイエス・キリストの救いを伝えた人ですが、絵の中では馬から落ちています。彼はクリスチャンを迫害し、彼らを見つければ縛り上げようと、ダマスコという町に向かっていました。しかしその道中、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という神様の声を聞き、驚いて落馬したのがこの情景です。この後、彼はキリスト教を迫害する者から、伝える者に変わりました。

 

 さて、キリスト教には大きく分けるとカトリック、プロテスタントがあります。プリューゲルはプロテスタントでした。この時代のスペインの国王、フィリピ2世はプロテスタントを迫害していました。プリューゲルはこの「サウロの回心」を描くことによって、王が回心するのではないかという願いを込めたという説があります。プリューゲルは、聖書の話をお伽話とは考えていませんでした。現実に神様が私たちの人生を変えることがあると信じていたのです。2019年を生きる私たち一人一人にも、神様は心配し、愛し、声をかけて下さいます。

 

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(ヨハネ316)」

 

 天の父なる神様、私たちはあなたに愛され、あなたによって作られた、偶然ではなく生まれてきた者です。どうぞ、あなたが一人一人を祝福して下さい。(2019.11.26 武田遣嗣牧師)