第106回 童謡・唱歌・讃美歌を歌う会

「紅葉」、「こうま」、「里の秋」、「耳をすませてごらん」、「キリストにはかえられません(福音讃美歌465番)」、「ふるさと」を歌いました。参加者は7名でした。

 

 坂本竜馬は薩長同盟を仲介し、大政奉還に尽力した人物ですが、33歳という若さで亡くなってしまいました。そして、当時27歳の今井信郎が竜馬を暗殺したことを自白しました。竜馬には子どもがいなかったので、竜馬の甥、坂本直が坂本家の家督を継ぎました。直は竜馬のような功績を残してはいません。ただ、驚くべきことをしました。それは、竜馬の法要に今井信郎を招いたということです。直は、どうして敵ともいえる人物を法要に招いたのでしょうか。実は、直はクリスチャンでした。彼の信じていた神様がゆるしの神様であることが関係していると思います。イエス様は十字架に釘ではりつけにされている時、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのかわからないのです」と祈られました。イエス様は、彼らの罪のために死んだのです。坂本直は、このイエス様の十字架によって自分の罪がゆるされていることを信じていました。自分もゆるされているのだから、私もゆるさなくてはいけない、そういう思いで今井信郎を法要に招いたのではないでしょうか。

 

 私たちには人をゆるせない時があるものです。しかし、私たちがキリストにゆるされていることを信じるなら、私たちも他の人をゆるすことができるかもしれません。坂本直のように人を恨まないで喜んで生きる、その心を私たちは神様からいただくことができます。ただ拝むだけではなく、私たちにゆるす力、生きる力を与えて下さる神様を見上げて歩んでいきたいと思います。(2020.10.20 武田遣嗣牧師)