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第110回童謡・唱歌・賛美歌を歌う会

「春よ来い」、「どこかで春が」、「とんがり帽子」、「青い山脈」、「おどろくばかりの(聖歌229)」を歌いました。参加者は7名でした。

 

「アリとキリギリス」

 太陽が照りつける夏、働き者のアリは来る日も来る日も、食料を家に運びました。それを見たキリギリスは茶化すように、「そんなに食料を集めてどうするつもりだ」と言いました。アリは自分の体が小さいので少しずつしか運べない、冬が来るまでに食料を集めておくのだと答えました。冬になり、アリの家にキリギリスがやってきて、食べ物を分けてほしいと頼みました。アリは少し考えた後、キリギリスに食べ物を分けてやりました。こうしてキリギリスはアリのおかげで元気に冬を越し、今年もアリと仲良くして食べ物をもらおうと考えるのでした。キリギリスがアリの家にいくと、アリはすっかりやせ衰えていました。アリは自分が蓄えていた食べ物ではキリギリスと一緒に冬を越せない、だから全部キリギリスにあげたのだと言い、静かに息を引き取りました。この日からキリギリスは変わりました。アリと同じように、一生懸命働くようになったのです。「僕はアリさんの愛、勇気を伝えるために生きていくんだ」、キリギリスの見違える姿を見た森の昆虫たちは、とても感動しました。

 この話はイソップ童話とストーリーが違い、アリの愛に焦点を置いています。私たちの神であるイエス・キリストは、このアリとよく似た部分があります。私たちには心から消えない後悔、悲しみがあると思います。それは私たちの内にある、罪が原因です。しかしイエス様は私たちの犠牲となって十字架にかかり、死んで下さいました。「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません(ヨハネ1513)」。

 

 天の父なる神様、真面目にこつこつ働いてきたアリは、怠け者のキリギリスに自分の食料のすべてを渡しました。イエス様も何も悪いことをしていないのに、罪人である私たちのために自分のいのちをささげられました。神様はそれほど私たちを愛して下さっています。この大きな愛をいただいていることを感謝して歩んでいけるよう、助けて下さい。(2021217日 武田遣嗣牧師)