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第127回童謡・唱歌・讃美歌を歌う会

「故郷」、「赤い小鳥」、「たなばたさま」、「琵琶湖周航の歌」、「山小舎の灯」、「祈れ、み父のみ顔見上げて」(福音讃美歌376番)を歌いました。参加者は5名でした。

 

 【新改訳2017

マルコ

10:49 イエスは立ち止まって、「あの人を呼んで来なさい」と言われた。そこで、彼らはその目の見えない人を呼んで、「心配しないでよい。さあ、立ちなさい。あなたを呼んでおられる」と言った。

10:50 その人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。

イエス様が呼んできなさいと言われた「あの人」とは、目の見えない人でした。ユダヤでは、目の見えない人にあまり優しくありませんでした。あの人が目が悪いのは、あの人(もしくは先祖)が悪いことをしたから天罰が下ったのだ、と差別していたのです。このような考え方は、現代の日本でもよくあるような気がします。しかし、イエス様の考え方は違っていました。

 目の見えない人は、自分の願いをイエス様に素直に言いました。彼にとって、目が見えないことは痛み、恥の部分です。でも彼はそれをイエス様の前に明らかにして、正直に願ったのです。皆さんには、誰にも話せない痛みや恥を話せる人がいますか。私たちは背伸びして生きているので、そういう人は中々見つからないと思います。でも痛みや恥を話せない状態が続いていくと、自分や人を傷つけてしまうことがあるかもしれません。この目の見えない人は、長年の痛み、恥をイエス様の前にさらけ出しました。そうしたら、「あなたの信仰があなたを救いました」とイエス様に言われ、彼の目は癒されたのでした。

 私たちもそれぞれ、心の闇の部分を持っているのではないでしょうか。しかしイエス様は、この目の見えない人のように、素直に自分の闇の部分をさらけ出した人に「あなたの信仰があなたを救いました」と声をかけて下さいます。

 今日は七夕の歌を歌いましたが、短冊に自分の願いを書くことは素敵な風習だと思います。しかし、あなた方の本当の願い、本当の思いをわたしに明らかにしてほしいと言って下さるイエス様がおられることを共に覚えたいと思います。

 ピリピ人への手紙に、祈りについてのみことばがあります。

【新改訳2017

ピリピ

4:6 何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。

4:7 そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

私たちは自分の心に恥や痛みをため込んでしまって、それが変に歪んでしまうかもしれません。しかしイエス様は、何も思い煩わないでわたしに言いなさいと仰います。そうすれば、今あなたは苦しんでいるかもしれないけれど、人間の理解を超えた神様の平安があなたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

 

 天の父なる神様、私たちには人には話すことができない心の闇があるかもしれません。しかし、どんな汚い思いであっても、イエス様はあなたのそれが聞きたいのだと仰って下さることをありがとうございます。主よ、どうぞ私たちがあなたから隠れるのではなく、あなたの前に自分の心を露わにしていけるように、イエス様の愛を信じてあなたにお話できるように助けて下さい。武田遣嗣牧師