二度、長期入院後の北海道(旭川・緑ヶ丘便り5)

 

 北海道の教会に遣わされるのは二回である。最初は197510月札幌の北栄キリスト教会であり、当時小生は31才で独身であった。11月末、東京の浜田山キリスト教会で結婚した。そして18年間、北栄教会の兄姉と道内の教会の牧師、兄姉に育てられた。

 

 二度目の今回、201610月、旭川にある「緑が丘福音キリスト教会」に後任牧師を招くための中継ぎ牧師として遣わされて来た。小生は72才、澄代は1217日で67才になる老夫婦である。北海道に遣わされた二回、小生たちの状況は全く違うのである。

 

 ところが、同じことがある。それは二回とも小生が長期の入院生活をした後だったことである。北栄教会に遣わされた時は、肺結核で都立府中病院に197412月に入院し5月に退院。その後長野県飯山市で転地療養した後だった。今回緑が丘教会に遣わされたのは201511月パリ日本語教会で奉仕中に発症した「類天疱瘡」で20161月筑波大病院に入院し、同年4月に退院し、ひたちなか市で通院加療していた時である。すっかり忘れていたが、北栄教会に遣わされた時も周りが心配する病人であった。今回も同じく病人で、周りは心配もし反対もする。しかし主は弱い者を用いて御業をなさる。それを信じてこの地で主のわざを見るのを楽しみにしている。