サビついた霊力

 

 710に糸井福音キリスト教会に赴く。今日(3日)から一週間後である。かなり前から糸井教会のために準備をしているがどうも捗らない。去年8月にウィーンの奉仕から帰国し、急に体調が悪くなり、クアラルンプール教会の奉仕をキャンセルし入院した。しかも想像外の心臓のカテーテル手術も受けた。退院後は体調が戻らず、入院中と同じように寝ては食べ、食べては寝る生活が続いた。この間、説教等の奉仕のことは全く考えず、ひたすらゴロゴロするだけであった。

 

 4月になり、そろそろ糸井のために準備しなければと取り組み始めた。ところが全然捗らない。数カ月、奉仕の責任から離れてひたすら療養していたために剣の鞘が錆ついてしまったらしい。休養をとった後、以前に増して霊的に鋭くなる人もいるだろうが、小生の場合は錆ついている。かつて尺八の先生が「毎日練習しなさい。一分でも吹きなさい。それが出来ないなら触るだけでもしなさい」と言われたことを思い出した。また「一日吹かなければ三日前に戻る」とも言われたのだ。数カ月の空白で錆ついた霊力が元に戻るために何日かかるだろうか。一週間後に迫った出発を前に、ただ主の憐れみに依り頼むばかりである。

 

201973